礼拝でのお話
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天国の法律とこの世の法律
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11:28すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。
11:29わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。
11:30わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」
マタイの福音書11章28−30節
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---祈り---

みなさん、おはようございます。
聖なる聖なる聖なる主を称えます。
主は力ある神、全能者、王の王、主の主
この世界の全てを治めておられる方です。
地上の全ての権威は、この方の下にあります。
この方が、今ここにおられます。
この方を覚えつつ、主の御言葉を聞いてまいりましょう。

では、本日の聖書箇所を開きましょう。
本日の聖書箇所は、マルコの福音書12章13-17節です。
新改訳聖書84ページ第3版ですと91ページです。
(新改Up84新改Vp91口語p72新共p86)
司会者お願いします。

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12:13さて、彼らは、イエスに何か言わせて、わなに陥れようとして、パリサイ人とヘロデ党の者数人をイエスのところへ送った。
12:14彼らはイエスのところに来て、言った。「先生。私たちは、あなたが真実な方で、だれをもはばからない方だと存じています。あなたは人の顔色を見ず、真理
に基づいて神の道を教えておられるからです。ところで、カイザルに税金を納めることは律法にかなっていることでしょうか、かなっていないことでしょうか。納
めるべきでしょうか、納めるべきでないのでしょうか。」
12:15イエスは彼らの擬装を見抜いて言われた。「なぜ、わたしをためすのか。デナリ銀貨を持って来て見せなさい。」
12:16彼らは持って来た。そこでイエスは彼らに言われた。「これはだれの肖像ですか。だれの銘ですか。」彼らは、「カイザルのです。」と言った。
12:17するとイエスは言われた。「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」彼らはイエスに驚嘆した。
マルコの福音書12章13-17節
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続いて、主題聖句の暗唱を、教会学校の皆さんお願いします。

<あんしょう>

はい、では、皆さんで一緒に言いましょう。

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主題聖句:
するとイエスは言われた。「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」彼らはイエスに驚嘆した。
マルコの福音書12章17節
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では、今日はこのところから、天国の法律とこの世の法律と題しまして、御言葉を見ていきたいと思います。

さて、イースターが近づいてきました。
今月の20日が、棕櫚の日曜日、その日、イエス様は、何かに乗られました。なんでしたか?教会学校の皆さん。
そうです。ロバですね。
もう一つ聞きます。イエス様は、ロバに乗って、どこにいかれましたか?
そうです。エルサレムです。
この、イエス様のエルサレム入城を記念する日が、棕櫚の日曜日です。
棕櫚の日曜日から始まる一週間を、受難週といいます。
これは、そして、その週の金曜日、それが、イエス様が十字架にかかられた事を記念する日です。
その後に、キリスト教で一番大切な祭りがやってきます。なんですか?
そうです。イースターですね。復活祭、イエス様が蘇られた事を記念する日です。
この、3月、私たちは、本当に、聖書を読み、祈り、イエス様に目をむけ、そして、イエス様を覚えて、受難週をすごし、更に、心から、主の復活を喜びたいと思
います。

ところで、今日の聖書箇所は、エルサレムに、入城されたイエス様の、その大人気をねたんだ人々が、イエス様をわなに掛けようとしたお話しです。
どんな人たちがそれをしようとしたのか、ちょっと見てみましょう。

12章の13節にこうかいてあります。

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12:13さて、彼らは、イエスに何か言わせて、わなに陥れようとして、パリサイ人とヘロデ党の者数人をイエスのところへ送った。
マルコの福音書12章13節
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ここで、彼らはと書いてありますが、この彼らは、11章に出てきます。

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イエスが宮の中を歩いておられると、祭司長、律法学者、長老たちが、イエスのところにやって来た。
マルコの福音書11章27節
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ここに、祭司長、律法学者、長老、と出てきます。そして、実際に使わされたのは、パリサイ人とヘロデ党の者たちでした。
彼らは、ばらばらな立場でありながら、イエス様を陥れるという一つの目的で、協力していたわけです。
実は、当時、彼らは、あまり中が良くなかったと言われますが、それでも、イエス様を陥れたいが一心に、かれらは、協力しました。
それほど、かれらのねたみ、怒りが大きかったことがわかります。

で、パリサイ人とヘロデ党の者たちは、やってきていいました。

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ところで、カイザルに税金を納めることは律法にかなっていることでしょうか、かなっていないことでしょうか。納めるべきでしょうか、納めるべきでないのでし
ょうか。
マルコの福音書12章14節
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この中で、まず、カイザルが何か、見てみましょう。
カイザルというのは、ローマの皇帝の事を指す言葉です。

この名前は、もともと、ガイウス・ユリウス・カイザルの姓である、カイザルに由来します。
ガイウス・ユリウス・カイザルこのカイザルをラテン語でカエサルと言うんだそうですが、
英語では、ジュリアス・シーザー(JuliusCaesar)といわれます。
ブルータスおまえもかとかさいはなげられたとか有名な言葉があります。
ま、本当に彼がいったかどうかは、怪しいとされていますが、とにかく、ローマの統治者として、有名な人物です。
この、ユリウス・カイザルは、暗殺されるのですが、それをシェークスピアが劇にして、ブルータスおまえもか、、。
と、なるわけですが、その暗殺の後、遺言によって後継者となったオクタヴィアヌスがその名を受け継いだということです。
このオクタビアヌスが、ローマの初代皇帝となるのですが、ルカの福音書の2章の1節に出てきます、皇帝アウグストというのは、この方だそうです。

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そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。
ルカの福音書2章1節
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これが、クリスマス物語になるわけですね。
でも、なんて迷惑な話でしょう。まあ、皇帝なんて方は、結構自分勝手に人々を動かす人なんだなあと思います。

自分勝手といえばですね。

英語で8月をなんと言うか覚えてますか?
オーガストといいますね。この、語源は、アウグストなんだそうです。
で、7月は、julyジュライですけど、この語源は、ジュリアスだそうです。
実は、ジュリアスシーザーが、7月を自分の月に決めたんだそうですが、その後のこのアウグストが、では、8月を自分の月にしようということにしたそうです。
ところが、そのとき、この7月は、31日ですが、8月は30日しかないこれは気に入らないというので、2月から一日取ってきて、この8月に足して、31日にした
というお話があります。
勝手な話はこれくらいで、カイザルの話でしたが、このジュリアス・シーザーJuliusCaesarと書きますが、これが、カエサルよむわけですね。
で、この苗字を、その後の皇帝が代々引き継ぎまして、皇帝=カイザルとなったわけです。

で、ここで、人々は、要するに、ローマに税金を納めるかどうか?と、聞いているわけですね。

これは、どういう事かわかりますか?
もし、イエス様が、おさめるべきだと言われたら、何が起こるでしょうか?
要するに、彼らは、イエス様の人気を奪いたかった。
群集は、イエス様を、メシヤ、つまり、救い主だと思っている。
そして、群集は、メシヤというのは、人々を、ローマから助けてくれると思っている。
だから、もし、ローマに税金を納めなさいというと、イエス様は、ローマの協力者だと言うことになります。
人々にそのように言って、イエス様から、人々を引き離すことが出来る。

しかし、もし、イエス様が、ローマに税金を納めてはならないといわれたら、どうなるでしょう。
その時は、彼らは、ローマから派遣されている、総督の所に行って、あの人が、ローマに税金を納めるなといっていると話せば、
ローマの兵士が捕らえに来る。どちらにしても、彼ら、イエス様を憎むものにとって、いい結果になるはずだったのです。

ところが、イエス様は言われます。

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12:15イエスは彼らの擬装を見抜いて言われた。「なぜ、わたしをためすのか。デナリ銀貨を持って来て見せなさい。」
12:16彼らは持って来た。そこでイエスは彼らに言われた。「これはだれの肖像ですか。だれの銘ですか。」彼らは、「カイザルのです。」と言った。
マルコの福音書
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そのデナリ銀貨には、カイザルの肖像が刻まれていました。
それで、イエス様は言われました。

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するとイエスは言われた。「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」彼らはイエスに驚嘆した。
マルコの福音書12章17節
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ここが、今回の主題聖句ですね。
イエス様は、カイザルのものは、カイザルに神のものは神にといわれました。
今、ここでだと、カイザルのものも、神のものだと、屁理屈を言う人がいるかも知れません。
しかし、この場面では絶対にいえません。なぜなら、それをいった人は、ローマから殺されるからです。
でも、同時にイエス様は、このようなものを納める事そのものを否定されませんでした。

イエス様といつも一緒にいたペテロが、ペテロの手紙の中でこういっています。


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人の立てたすべての制度に、主のゆえに従いなさい。それが主権者である王であっても、
また、悪を行なう者を罰し、善を行なう者をほめるように王から遣わされた総督であっても、そうしなさい。
というのは、善を行なって、愚かな人々の無知の口を封じることは、神のみこころだからです。
あなたがたは自由人として行動しなさい。その自由を、悪の口実に用いないで、神の奴隷として用いなさい。
すべての人を敬いなさい。兄弟たちを愛し、神を恐れ、王を尊びなさい。
ペテロの手紙第一2章
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同様の事を、パウロが、テモテへの手紙の中で言います。

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1そこで、まず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられる
ようにしなさい。
2それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです。
3そうすることは、私たちの救い主である神の御前において良いことであり、喜ばれることなのです。
テモテへの手紙第一2章
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パウロはまたローマ人への手紙の中で、こうかいています。

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1人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられたものです。
2したがって、権威に逆らっている人は、神の定めにそむいているのです。そむいた人は自分の身にさばきを招きます。
3支配者を恐ろしいと思うのは、良い行ないをするときではなく、悪を行なうときです。権威を恐れたくないと思うなら、善を行ないなさい。そうすれば、支配者
からほめられます。
4それは、彼があなたに益を与えるための、神のしもべだからです。しかし、もしあなたが悪を行なうなら、恐れなければなりません。彼は無意味に剣を帯びては
いないからです。彼は神のしもべであって、悪を行なう人には怒りをもって報います。
5ですから、ただ怒りが恐ろしいからだけでなく、良心のためにも、従うべきです。
6同じ理由で、あなたがたは、みつぎを納めるのです。彼らは、いつもその務めに励んでいる神のしもべなのです。
7あなたがたは、だれにでも義務を果たしなさい。みつぎを納めなければならない人にはみつぎを納め、税を納めなければならない人には税を納め、恐れなければ
ならない人を恐れ、敬わなければならない人を敬いなさい。
ローマ人への手紙13章1-7節
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これらを見るとき、一つわかることは、この世の制度に主のゆえに従うということです。
そして、その制度をもたらす権威は、神からの物だといいます。



聖書には、
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私たちの国籍は天にあります。ピリピ人への手紙3章20節
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と、書かれています。
しかし、同時に、わたしたちは、
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あなたがたは、地の塩です。マタイの福音書5章13節
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と、イエス様が言われるように、地の塩として、地上におかれているのです。

ですから、もし、私は、神のこどもだ、この世のことなど関係がない、というとすれば、それは、大変な高慢であり、そして、御言葉に反することです。
勿論、唯一の真の神様を崇めるということについて、私たちは、譲ることが出来ません。

しかし、全てのことから、手を引くべきではありません。
いま、国旗国歌の問題を含め、日本はどうなっていくのかわかりません。
この時代の中、わたしたちは、本当の神様を知っているものとして、この日本における責任を果たしましょう。
それは、この日本を愛し、日本の為に祈ること、
そして、この日本に、本当の神様を伝え、聖書の教える真実を伝えることです。

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8だれに対しても、何の借りもあってはいけません。ただし、互いに愛し合うことについては別です。他の人を愛する者は、律法を完全に守っているのです。
9「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな。」という戒め、またほかにどんな戒めがあっても、それらは、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」という
ことばの中に要約されているからです。
10愛は隣人に対して害を与えません。それゆえ、愛は律法を全うします。
ローマ人への手紙13章8-9節
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この世界の全ての権威は主からのものです。
ですから主は言われます。

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そこで、ピラトはイエスに言った。「あなたは私に話さないのですか。私にはあなたを釈放する権威があり、また十字架につける権威があることを、知らないのです
か。」
イエスは答えられた。「もしそれが上から与えられているのでなかったら、あなたにはわたしに対して何の権威もありません。ですから、わたしをあなたに渡した者
に、もっと大きい罪があるのです。」
ヨハネの福音書19章10-11節
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イエス様こそが本当の主権者です。

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キリストは天に上り、御使いたち、および、もろもろの権威と権力を従えて、神の右の座におられます。
ペテロの第一の手紙3章22節
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私たちは、この方の中にいます。

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そしてあなたがたは、キリストにあって、満ち満ちているのです。キリストはすべての支配と権威のかしらです。
コロサイ人への手紙2章10節
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この方の権威は、なによりも、愛によって働く権威です。
ですから、私たちは、愛によって、歩むのです。

今日は、聖餐式があります。
この聖餐式は、イエス様が私たちにしてくださった事を、記念しておこなうものです。
それは、私たちの為に、死んでくださったという、ルールを越えた愛です。
そして、その愛は、律法を全うすると、パウロは語りました。

私たちは、このキリストの愛を覚えて、聖餐式にあずかりたいと思います。

これは、ただの儀式ではありません。神を愛します。互いに愛し合いますという、愛の儀式です。
そしてまた、私たちの行うところの全ては、この、キリストの愛によらなければなりません。
その事を覚えて、いま、主の前に祈りましょう。

<ワード>
カイザル:カエサル(ラテン)ガイウス・ユリウス・カイザル(英JuliusCaesarジュリアス・シーザー)の姓
この姓をオクタビアヌス(皇帝アウグスト)がつぎ、代々のローマ皇帝が継承し、皇帝をさすようになる。

<祈りの課題>・御言葉への応答・イスラエル・エルサレムの為。
・母教会グレイスチャペル、近隣の教会の為。
・東邦ビル、牧野、枚方、京阪沿線、淀川と流域の町々、関西、日本、世界の為。
(台風、地震、津波で被災された方々のため)・寝屋川の事件の為
・主がこの日本の子どもたちを守って下さる様に。
・シティーチャーチの為、問題を抱えた人々の為、この群れの子どもたちの為。




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